Friday, May 20, 2011

私の出産ストーリー 

ブログで書こう、書こうとずっと思っていた詳しい出産のこと、毎日忙しくてなかなか出来ずにいたのですが、やっと時間見つけました。気付いたらもう1カ月くらい経ってる。。。!記憶がまだ鮮明なうちに書いておきます。




出産予定日は4月22日。この頃の私は、いつ生まれてくるのかなぁと毎日ドキドキしてました。丁度4月22日の夜中の12時を過ぎた頃のことです。寝る前にトイレに行った私は出産の兆候と言われる「おしるし」に気づきました。「あれ?まさか、これが!」と思い、慌ててトイレから出てきてトラさんにそのことを伝えました。トラさんが、「陣痛はあるの?」と聞いてきたのですが、この時点では特に痛みはありませんでした。




でもその後15分くらいしてから生理痛のような痛みが始まりました。「もしかして、これが陣痛かも?」とトラさんに伝え、それから痛みの間隔の時間を計り始めました。




初産だと分娩まで時間がかかると聞いていたし、早く病院に行きすぎてまだまだ産まれないから家に帰されたという人もよくいると聞いたことがあるので、痛みの間隔が短くなってくるまで我慢してました。ちなみに両親学級では陣痛が5分間隔で来るようになったら病院に電話しなさいと言われてました。でも日本では陣痛が10分おきくらいになったら病院に行くって聞いたことがあるような。。。




まぁ、それはさておき、5分間隔になるまでかなり時間がかかりそうだなぁ~って思っていたので、とりあえずベッドの中に入って休もうと思いました。でも緊張のせいか全然落ち着かなくて、休めるなんて感じがしなかったので結局ベッドから抜け出して一人でリビングでゴロゴロ。その間にも陣痛がどんどんやってきます(>-<)




最初は「こんな程度?このくらいならまだまだ大丈夫かなぁ」と思っていた陣痛が、どんどん間隔が短くなってきて、痛みも増してくる。。。気付いたら「うー、うー」とうなりながら床を這いつくばっている自分がいました(今思うとあの姿は笑える)。両親学級で習った呼吸法のことなどすっかり忘れてた私に、(めっちゃ落ち着いてる)トラさんが、「こうやって息するんだよ。」と思い出させてくれました。背中をさすって痛みを和らげてくれたあの時は本当有り難かった!!!呼吸法を思い出したら少しは楽になりました。トラさんと一緒に両親学級に参加したかいがありました!



時間を計り始めてそんなに経っていないのにも関わらず、かなり痛みがありとても不安になってきてしまいました。自分が想像していたよりも陣痛の間隔が短くなるのがとても早くて焦りました。さすがにこれは病院に連絡たほうがいいとトラさんが言いました。この時点で夜中の2時30分。病院からはすぐに来てくださいと言われました。眠っていたお母さんを起こして、3人一緒に急いで車に乗って病院へ。その間もずっと悶える私。この時は呼吸するのがやっとでした。



そして病院に到着したのが夜中の3時。この時既に子宮口は8センチ開いていると助産婦さんにびっくりされたのを覚えています。もちろん自分自身もビックリです!!!どうりでこんなに痛いはずだよ、とこの時納得。それにしても初産でこんなは早い展開なんて。。。!この時点ですでにもう普通に話すことが出来ないくらい痛かったです。助産婦さんに無痛分娩を希望しているかを聞かれましたが、臆病者の私は前から無痛分娩をしたかったので迷わず私は「YES!!!」と言いました(笑)でもお産の進行が早いのでもしかしたら麻酔してもらう前に産まれちゃうかもしれない、とかなり不安になってしまいました。


ここからはすぐにお産の為分娩室へ。陣痛が痛すぎて、この時点でかなり大きな声で悶えてました。困ったことに、助産婦さんに当直の麻酔科の先生を呼んできてもらうはずだったのがなかなか来ないんです。助産婦さんが、「麻酔の先生を呼びにいっているのでもうちょっと我慢しててね。」と言われました。しばらくして助産婦さんたちが不安そうな面持ちでひそひそと話しているのが聞こえてしまいました。「先生をさっきからずっと探しているんだけど、全然見つからないのよ。一体どこにいっちゃったのかしら。。。」と言ってたのです。。。( ̄□ ̄;)!!!ひぃ~、もう我慢できないよ~。麻酔の先生は一体どこにいるの~???


そんな状態がかれこれ1時間ほど続きました。すでに子宮口は9センチ。この1時間が一番辛かった。そしてもう無痛分娩では無理だととっくに諦めてました。てっきり無痛で産めるとばかり思っていたのでこんな展開になるとは。。。





陣痛の痛みを例えるなら「鼻からスイカ」とか言いますが、私なりに陣痛の痛みを例えるなら、「ボーリングの一番大きくて重い玉がグリグリと回転しながら出てこようとしている」感じでしょうか。。。(苦笑)今ではあの激痛はすっかり忘れてしまいましたが、あの時は本当必死だったな。。。




そして例の行方不明になっていた麻酔科の先生がようやく登場したのは明け方5時過ぎ。突然のほほ~んとやってきました。どうやら他の患者さんの治療で時間がかかっていたようです。待っている間は本当永遠のように感じました。先生、私はあなたのことをどれだけ待っていたことか。。。(T-T)まだ麻酔が間に合うのかと一応聞いてみたら、「まだ大丈夫だよ」と先生はいいました。おー!まだ間に合うのかぁ。信じられない!でも今からやっても本当に効くのかな?




先生はテキパキと麻酔をしてくれました。背中に針を刺した瞬間はズンと重たい感覚がしたんですが、思っていたほど痛みはありませんでした(それよりも陣痛が痛かったからかも?)。10分~15分くらいで完了。あとは麻酔がきくのを待つだけ。。。




麻酔の注射の後、10分くらいして魔法のように一気に痛みがなくなり楽になりました。地獄から天国へ這いあがったような気分です(ほんとに!)。それまでうなっていて全く話せなかった私でしたが、痛みから解放され、リラックスし、普通にトラさんやお母さんとも話せるようになったんです。トラさんとお母さんもビックリするくらい私の表情がよくなったと言ってました。無痛分娩最高!!!とこの時実感(単純)。あとは流れに身を任せるだけです。




そしてとうとう子宮口は全開(10センチ)に!ここで担当の産婦人科医の先生が登場。分娩台の準備が整い、足を乗せました。私はこの時までにまだ破水していなかったので、先生に分娩大で人工破膜をしてもらいました。羊水が勢いよく出てきたのが見えました。




ここからはいよいよ出産の時。先生から「陣痛の波が来たら合図するので、その時に思い切りいきんでね」と言われました。10秒間のいきみを3セットです。片足に助産婦さん、もう片方の足にはトラさんがいて支えてくれました。先生に”Push! Push!”(いきんで!いきんで!)と言われて一生懸命いきんではいるんですが、これが本当難しい。下半身の感覚がないので、自分がどのくらいいきめてるのか全然わからなかったからです。自然分娩だときっともっと上手にいきめてたのかもしれません。




いきみ始めてからかれこれ1時間経過。なかなかコツをつかめない私はこのいきみにかなり悪戦苦闘してました。睡眠不足からか疲労もピークへ達し、息がなかなか続かなくなっていました。とにかく一生懸命いきんではいるんだけどなかなか赤ちゃんは出てきてくれません。でも先生は「無痛分娩だと時間がかかる場合が多いから心配しないで。」と言ってくれました。私だけじゃなくて赤ちゃんも出てこようと頑張っているんだ!と思っていきみ続けました。




先生が「頭が見えてきているよ~!」と教えてくれました。汗びっしょりになりながら、後少し!と思っていきみ続けました。そしてとうとう、午前7時44分、赤ちゃんが産まれました!!!!!!!
とても元気な女の子です!




この子が9ヶ月間私のお腹の中にいたんだ。。。この子が私のお腹をずっと蹴っていたんだ。。。やっと会えたね、私の赤ちゃん。。。




様々な思いや感情がこの瞬間に込み上げてきて、ポロポロと涙があふれました。自分の人生の中でこんなに美しく特別に感じた瞬間は初めてです。感動と安堵感で気持ちがいっぱいでした。無事に元気な赤ちゃんが産まれてきてくれて本当に本当によかったです。




赤ちゃんのへその緒はトラさんが切り(アメリカでは旦那さんがへその緒を切ることは普通みたい)、助産婦さんが赤ちゃんの健康をチェック。私は産後の処置を受け、そのあと赤ちゃんが私のところへやってきました。初めて赤ちゃんを抱っこしたこの瞬間、また感情があふれてきて号泣してしまいました。小さな温かい体を抱きしめた時、とてもとても幸せなに感じました。さっきまで私のお腹の中にいた赤ちゃんがこうやって今私の胸にいると思うと本当神秘的です。




赤ちゃんは3950グラムもあると後でわかりどおりでなかなか出てこれなかったんだなぁと思いました。でも結果としては8時間以内のお産となり、自分でも予想以上に早かったです。




そうそう、赤ちゃんを取りあげてくれた担当の先生の誕生日が4月22日、まさにその日だったんです!!!素敵な偶然でびっくりしました。お誕生日の日に夜勤で頑張って下さった先生に心から感謝です。




そして誰よりも感謝しているトラさんと母。間近で支えてくれた二人がいたから安心して産めました。大切な人たちと、特別な瞬間を共有できたこと本当に嬉しかったです。




一生忘れられない一日となりました。

6 comments:

risa said...

ほーんとうにお疲れ様!!無痛なのに痛みもともなった、半無痛分娩??って感じだね

ボーリングですか(笑)
でも痛さが伝わったよー
出産は無痛分娩であっても自然分娩であっても大変なんだね。だから「母強し」なのかもね

自分を産んでくれた親にも感謝だね☆

ぬま said...

そこ聞きたかったんだよ~^^
よくがんばったね~~~!!!
トラさんすごい落ち着き。お医者さんだからかな。それだけ落ち着いてたら出産も今後も安心だね<3
これからも助け合っていってね^^☆

Yuri said...

>risa
長いのに読んでくれてありがとう~!
本当だね!半無痛分娩と言う感じだよ。両方経験できたのは貴重だったわ!

うん、ボーリングみたいだった(笑)でも産んでしまったら本当それまでの痛みはすっかり忘れてしまったよ!不思議なものだよ。案ずるより産むが易しとは本当だなぁと思ったよ。

お母さんにも立ち会ってもらったから本当特別な感じがしたよ。いろいろ思い出したみたい。

自分が産んで初めてお母さんの気持ちがよくわかったよ。本当に感謝の気持ちでいっぱい!

Yuri said...

>ぬま
トラさんは産婦人科の研修で出産シーンには何度も立ち会ったことがあるんだよ~。だから私よりすごく落ち着いてたんだ。私はもちろんてんぱってしまったよ(^-^;)本当助けられました。。。!これからも頼りにしてます、旦那様(笑)

Emily said...

素晴らしい出産体験談をありがとう!

臨場感たっぷりで、吸い込まれるように読んでしまったょO(≧▽≦)O

すごく大変だっただろうけど、ゆりちゃんの愛情溢れるさおりちゃんの誕生に感動してあったかい気持ちになりました☆

本当に無事産まれて良かった!

いつか会わせてね~♡

Yuri said...

>Emilyさん
一ヶ月も経ってしまいましたが、ようやく体験記書くことができました(*^_^*)長いのに読んでくれてありがとうございます!伝わったようで嬉しいです。いつかEmilyさんにも彩桜理に会って欲しいです!